太陽はもう輝かない

4月の風は優しく語りかける
新しい季節がホラまたやって来たよ
5月の空の青さに胸がいたい
天国の階段を捜す君を見たよ
6月の雨が激しく背中を打つ
傘もなく歩いてる俺を強く叩く
太陽はもう2度と 輝かないのか
7月の君を抱きしめ眠りにつく
8月の日射しを逃れて愛し合おう
9月の海を見つめる君はいない
俺は又この部屋で1人、闇と遊ぶ
10月の星は無邪気に瞬きする
燃え尽きるその瞬間まで輝くだけと
太陽はもう2度と 輝かないのか
約束された未来なんて期限の切れたミルクと同じ
床一面にぶちまけその中で泳いでみる
このまま窒息したらいっそ楽になれるのか
破り捨てた幸福のチラシを薪の代わりに
君を燃やした煙は鉛の空を目指す
その真っすぐな白いすじを俺は一人で見つめ続けた
11月 人がせわしく通り過ぎる
足元の落葉を踏みつけ通り過ぎる
12月 終りの季節
誰もがもうこの時をただやり過ごして1月を待つ
大抵の人は陽気に迎えるのさ
反省も拒絶もない朝 待ってるのさ
君には太陽はもう微笑まない
君には太陽はもう必要ない
君には太陽はもう輝かない
俺にも太陽はもう微笑まない

written by H.Shirahama